不動産における名義変更の手続きと費用を解説|必要書類や相続・贈与・義務化なども紹介
2026/03/13
「不動産の名義変更」と聞くと、手続きの複雑さや費用面で不安を感じる方も多いのではないでしょうか。近年は、住所や氏名の変更登記が法律上義務となる動きが進んでおり、手続きを行わない場合には一定の期間内での対応が求められる時代となっています。所有者不明の土地が社会問題となっている背景もあり、不動産の名義変更の重要性はますます高まっています。
特に、相続や贈与による不動産の取得、引っ越し後の住所変更といったさまざまなシーンで名義変更は必要となります。「後回しにしてしまいトラブルにならないか…」と心配されている方も少なくありません。
本記事では、不動産名義変更の基本知識から、法改正の押さえておくべきポイント、必要書類や手続きの流れ、費用や税金の計算方法に至るまで、【実務で役立つ具体的な例】を交えながら、丁寧に解説します。最後までご覧いただくことで、ご自身やご家族の大切な不動産を守るための最善の選択肢が見つかるはずです。
目次
不動産名義変更の基本と義務化の背景
不動産名義変更とは何か
不動産名義変更とは、土地や建物、マンションなどの所有権情報を最新のものに変更する手続きです。個人所有・法人所有ともに該当し、相続や贈与、売買、離婚などさまざまなシーンで必要とされます。名義変更によって登記簿上の所有者情報が正確となり、資産の管理や売却が円滑に行えるようになります。最近は親から子、配偶者、兄弟姉妹間での名義変更も増加傾向にあり、自分で手続きする人も多いです。法人の場合は本店や商号変更の際にも手続きが必要となります。
住所・氏名変更登記の義務化
今後、住所や氏名の変更登記が義務化されます。所有者が住所や氏名を変更した場合、決められた期間内に手続きを行う必要があります。義務化以前に変更があった場合にも、指定された期限までに対応することが求められます。期限を過ぎた場合には過料が科される可能性があるため、早めの対応が大切です。特に引っ越しや結婚、法人の本店移転などの際は注意が必要です。手続きが遅れることで不利益が生じる可能性もあるため、今後は迅速な対応が求められるでしょう。
義務化が求められる背景
不動産の所有者情報が正確でないと、相続や売買の際に思わぬトラブルが発生しやすくなります。最近では所有者不明土地の増加が社会的な課題となっており、行政や取引の妨げや資産の有効活用ができないケースが増えています。義務化はこうした問題を解消し、不動産の流通や管理の透明性を高めることが目的です。所有者の責任が明確になることで、将来的な相続や資産管理のリスクも大きく軽減できます。
名義変更が必要かどうかの確認方法
名義変更が必要かどうかは、登記簿や名寄帳の内容を確認することで判断できます。手順は以下の通りです。
- 法務局で登記簿謄本を取得し、現住所・氏名と記載内容を照らし合わせる
- 市区町村役場で名寄帳を確認し、所有している不動産の状況を把握する
- 変更がある場合は、必要書類を準備して早めに手続きを進める
必要書類や手続き方法はケースによって異なるため、下記の表も参考にしてください。
| 状況 | 必要書類例 | 主な手続き先 |
| 相続 | 戸籍謄本、遺産分割協議書 | 法務局 |
| 贈与・売買 | 契約書、印鑑証明書 | 法務局 |
| 住所・氏名変更 | 住民票、戸籍附票 | 法務局 |
名義変更の必要性を放置してしまうと、将来の売却や相続の際に大きな障害となるため、定期的な確認と早めの対応がとても重要です。
不動産名義変更の手続き全体の流れと必要書類
標準的な手続きの流れ(窓口・オンラインの場合)
不動産名義変更の流れは、申請内容やケースによって若干異なりますが、基本的な流れは次の通りです。
1. 事前準備
・登記簿謄本や固定資産評価証明書の取得
・必要書類のリストアップと収集
2. 書類作成
・登記申請書や登記原因証明情報などを作成
3. 申請方法の選択
・窓口申請:管轄する法務局の窓口に持参
・オンライン申請:登記・供託オンライン申請システムを利用
4. 申請・登録免許税の納付
・登録免許税は評価額の0.4%が目安
5. 審査・登記完了
・通常1〜2週間で手続きが完了
費用の目安は、全体で数万円から十数万円程度(専門家報酬含む)となります。
必要書類の一覧と取得先
名義変更の際に必要となる書類はケースにより異なりますが、一般的な一覧は次の通りです。
| 書類名 | 取得先 | 主な該当ケース |
| 戸籍謄本・除籍謄本 | 本籍地の市区町村役場 | 相続 |
| 住民票 | 住所地の市区町村役場 | すべて |
| 印鑑証明書 | 住所地の市区町村役場 | 贈与・売買・遺産分割 |
| 固定資産評価証明書 | 不動産所在地の市区町村役場 | すべて |
| 登記原因証明情報 | 当事者作成 | 相続・贈与・売買 |
| 遺産分割協議書 | 相続人で作成 | 相続 |
| 贈与契約書 | 当事者作成 | 贈与 |
| 売買契約書 | 当事者作成 | 売買 |
ポイント
・原本を提出するもの、コピー可のものがあるので事前に確認しておきましょう
・印鑑証明書や住民票は3ヶ月以内のものを求められるケースが多いです
法務局での申請手順と予約について
申請は不動産所在地を管轄する法務局で行います。オンライン申請も可能ですが、初めての場合は窓口での申請が安心です。
申請手順
- 管轄する法務局を調べる
- 必要書類をすべて揃える
- 登記申請書の様式を法務局ホームページまたは窓口で入手
- 登録免許税を収入印紙で納付
- 申請書類一式を持参、または郵送・オンラインで提出
予約方法
・多くの法務局では事前予約制(電話やウェブ予約)が導入されています
・予約がない場合も受付されますが、混雑時は待ち時間が発生する場合があるので注意しましょう
住所・氏名変更を手軽に行う方法とそのメリット
住所や氏名の変更は、ワンストップで申請できる新たな制度にも対応しています。この制度を活用することで、今後の義務化にもスムーズに対応できます。
主な特徴・メリット
- 住民票情報をもとに法務局が職権で登記変更を行う
- 書類提出や複雑な手続きの手間が大幅に減る
- オンライン申請にも対応
申出手順
- 住民基本台帳などの情報をもとに法務局に申出
- 法務局が自治体に照会し、確認後に職権で登記変更
- 完了後には通知が届くため、個別申請の手間が省ける
これにより、住所や氏名の変更のたびに毎回手続きを繰り返す必要がなくなり、負担が大きく軽減されます。
不動産名義変更にかかる費用と税金の計算方法
費用の内訳(手数料・報酬・取得費)
不動産名義変更で必要となる費用は主に以下の4つです。
- 登録免許税:不動産の固定資産評価額の0.4%が基準となります。たとえば評価額2,000万円なら8万円です。
- 司法書士への報酬:専門家に依頼する場合、相続登記なら5万円~10万円前後、贈与や売買の場合は3万円~8万円が目安です。
- 書類取得費:戸籍謄本や住民票、印鑑証明書などの発行手数料として2,000円~5,000円程度がかかります。
- その他の費用:郵送料や収入印紙代、交通費など、実費が発生します。
| 項目 | 相場目安 | コメント |
| 登録免許税 | 評価額の0.4% | 必須・税金 |
| 司法書士報酬 | 3~10万円 | 依頼時のみ発生 |
| 書類取得費 | 2,000~5,000円 | 必須 |
| その他実費 | 1,000円前後 | 郵送・印紙等 |
税金の種類と基本的な知識(贈与税・相続税)
不動産名義変更には登録免許税のほか、贈与税・相続税が発生する場合があります。
- 相続税:基礎控除は3,000万円+600万円×法定相続人の数です。評価額が控除額を超える場合に課税対象となります。
- 贈与税:年間110万円まで非課税となり、それを超える場合に贈与税が発生します。
- 節税のポイント: - 特定の制度を利用すると、2,500万円まで贈与税がかからず、相続時にまとめて精算できます。
- 配偶者控除を活用すれば、婚姻期間が一定以上で居住用不動産の場合、最大2,000万円まで非課税となります。
| 税金種別 | 控除・非課税枠 | 特記事項 |
| 相続税 | 3,000万円+600万円×人数 | 超過分のみ課税 |
| 贈与税 | 年110万円前後 | 超過分に税率適用 |
| 配偶者控除 | 約2,000万円 | 一定条件下・居住用 |
| 精算課税 | 約2,500万円 | 親から子など一定要件 |
自分で手続きする場合と専門家依頼の費用比較
不動産名義変更は自分で行う場合と司法書士など専門家に依頼する場合で費用が大きく異なります。
- 自分で行う場合
- 登録免許税と書類取得費のみが必要
- 例:評価額1,500万円の土地の場合 - 登録免許税:6万円
- 書類取得費:約3,000円
- 合計:約6万3,000円
- 専門家へ依頼する場合
- 上記費用に加えて司法書士報酬が発生
- 例:同条件で専門家へ依頼 - 登録免許税:6万円
- 書類取得費:約3,000円
- 司法書士報酬:7万円
- 合計:約13万円
案件の内容や条件によって報酬は異なりますが、より複雑なケースや相続人が多い場合などは専門家への依頼が安心です。
親が亡くなった際の土地・家の名義変更にかかる費用
親が亡くなった場合には不動産の名義変更(相続登記)が必要です。相続登記には、申請期限が設けられており、それを過ぎると過料が科される場合があります。
- 相続登記の主な費用
- 登録免許税:固定資産評価額の0.4%
- 書類取得費、司法書士報酬(依頼時)
- 節約のポイント
- 被相続人の戸籍や住民票は相続登記用にまとめて取得することが可能
- 遺産分割協議書が必要な場合もあるため、事前に確認を
- 登記を先延ばしにすると、売却や融資の際に大きなトラブルにつながるため、早期の対応が資産を守るカギとなります
必要書類や費用を正しく理解し、状況に応じて専門家へ相談することで、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。
相続による名義変更のポイントガイド
相続登記手続きの流れと協議書の作成
不動産の名義変更は、相続が発生した場合、相続人の調査から遺産分割協議、必要書類の収集、法務局での申請という流れで進みます。まずは被相続人の戸籍謄本や住民票除票を取得し、相続人全員を正確に確定することが重要です。
遺産分割協議書は、相続人全員の合意のもとで作成し、内容には不動産の詳細や分割方法も明記します。印鑑証明書や固定資産評価証明書も必要となるため、早めの準備がポイントです。申請期限は原則、相続開始から3年以内とされており、期限を過ぎると過料が発生することもあります。
相続手続きの主な流れは次の通りです。
- 相続人の調査と関係説明図の作成
- 登記簿謄本や評価証明書の取得
- 遺産分割協議書の作成・押印
- 必要書類の収集・申請書作成
- 法務局への登記申請
物件種別ごとの相続名義変更の違い
相続による名義変更は、土地や家、マンションなど物件の種類ごとに必要書類や手続きが一部異なります。とくに一戸建てやマンションの場合、建物と土地の両方で名義変更が必要です。
複数の物件を一度に申請する場合は、各不動産ごとに評価証明書や登記識別情報などを揃える必要があるため、書類の不足やミスに注意しましょう。家屋調査士の関与が必要となるケースもあり、建物の未登記や表題部の記載変更が関わる場合は専門家に相談することもおすすめです。
物件ごとの主なポイントは以下の通りです。
| 物件種別 | 必要書類例 | 注意点 |
| 土地 | 戸籍謄本、評価証明書 | 地目・地積確認必須 |
| 家 | 固定資産評価証明書 | 建物登記簿も必要 |
| マンション | 権利証、管理規約 | 専有部分・共有部分両方申請 |
亡くなった人の土地 名義変更の緊急対応
亡くなった方の土地名義変更を怠ると、売却や担保設定ができなくなり、相続人にとって大きな不利益となります。早期に状況を確認し、速やかに手続きを進めることが資産を守るうえで不可欠です。
名義変更せずに放置すると、以下のリスクがあります。
- 売却や住宅ローンの利用が不可
- 固定資産税の納付義務が曖昧になり、トラブルの原因に
- 他の相続人との共有状態が続き、分割協議が難航
必要書類や現状の登記内容を早めに確認し、専門家に相談することでリスクを回避できます。とくに兄弟など相続人が複数いる場合は、全員の同意が必要となるため、協議を早めに始めることが重要です。
相続名義変更後の売却・管理注意点
不動産の相続名義変更後は、固定資産税や相続税の申告など税務手続きにも注意が必要です。相続税の申告は相続開始から10ヶ月以内に行う必要があり、評価額によっては課税対象となります。
名義変更完了後、売却を検討する場合は、新しい所有者名義での登記簿や納税証明書の準備が必要です。また、管理責任も新所有者に移るため、賃貸運用や修繕などについても計画的に進めましょう。
名義変更後の主な注意点
- 固定資産税の納付先が変更になる
- 相続税申告の期限管理
- 売却や賃貸時の権利関係確認
- 管理責任の明確化
名義変更が完了したら、次の手続きや管理も計画的に進めることが大切です。
贈与・家族間名義変更の実務ガイド
親から子への生前贈与名義変更手順
親から子への不動産名義変更は、生前贈与の契約書作成から始まります。贈与契約書は必ず作成し、双方が署名・押印して保管します。住宅取得資金を贈与する場合、住宅資金贈与の特例を活用すると最大1,000万〜1,500万円まで非課税枠が拡大します。
手順の流れは以下の通りです。
- 贈与契約書の作成・署名
- 必要書類(親子の戸籍謄本、住民票、印鑑証明書、登記識別情報など)の収集
- 固定資産評価証明書を取得し、登録免許税(評価額の2%)を計算
- 法務局へ登記申請
- 贈与税の申告(非課税枠超過分)
特例を利用する場合は、贈与を受けた翌年の申告も必要となります。贈与税の非課税枠は年間110万円までですが、住宅取得等資金の特例を使えば大幅に節税可能です。
夫から妻・配偶者間名義変更の注意
夫から妻、または配偶者間の名義変更では、婚姻期間が20年以上の場合、居住用不動産の贈与につき2,000万円までの贈与税非課税枠が追加で適用されます。これにより、通常の110万円と合わせて最大2,110万円まで贈与税がかかりません。
また、離婚時の財産分与による名義変更も多く、分与を受ける側が住民票や登記識別情報、財産分与契約書を準備します。税務申告の際には、特例適用の有無を確認し、必要に応じて申告書類を税務署に提出してください。
夫が亡くなった場合の相続登記では、配偶者の戸籍謄本や住民票、遺産分割協議書などが必要となります。
兄弟間・親族間名義変更の書類と税務
兄弟間や親族間での不動産名義変更も贈与として扱われます。贈与税率は親子間よりも高く、相続時精算課税制度や住宅取得資金の特例は基本的に利用できません。
必要書類は次の通りです。
- 贈与契約書
- 贈与者と受贈者の印鑑証明書・住民票
- 登記識別情報
- 固定資産評価証明書
贈与税は下記のような速算表で計算します。
| 贈与額 | 贈与税率 | 控除額 |
| 200万円以下 | 10% | 0円 |
| 300万円以下 | 15% | 約10万円 |
| 400万円以下 | 20% | 約25万円 |
相続人間で遺産分割協議書による登記も可能ですが、協議がまとまらない場合は遺産分割調停となることもあります。
生前贈与の限度額と複数年戦略
生前贈与には年間110万円の非課税枠があります。この範囲内で毎年贈与を繰り返すことで、将来的な相続税の節税が可能です。たとえば、親から子へ毎年110万円ずつ10年間贈与すれば、合計1,100万円まで贈与税がかかりません。
複数年にわたる贈与は、毎年の贈与契約書を作成し、贈与税の申告漏れや連年贈与とみなされないよう管理が重要です。
注意点として、贈与契約書の未作成や名義預金と誤認されると、贈与と認められない場合があります。また、相続開始前3年以内の贈与は相続財産に加算されるため、早めの対策が効果的です。
不動産名義変更を自分で成功させる実践のコツ
事前準備と登記簿・名寄帳確認法
不動産名義変更を始める前に、まず現在の登記内容をしっかり確認することが不可欠です。登記情報提供サービスを利用すれば、オンラインで手軽に登記簿謄本(登記事項証明書)の取得が可能です。不動産の地番や家屋番号が分からない場合は、市区町村で名寄帳(所有不動産一覧)を取得しましょう。これにより所有不動産の全貌が把握できます。
地番特定の流れ
- 固定資産税納税通知書で地番・家屋番号を確認
- 名寄帳を市区町村役場で申請
- 登記情報提供サービスで登記簿を取得
事前準備で必要書類や不備を洗い出し、スムーズな申請につなげましょう。
申請書作成の記入例とチェックポイント
名義変更申請書は、法務局の公式サイトからダウンロードできます。記入時は「登記原因」「申請人」「添付書類」などを正確に記載し、物件情報と住所・氏名の記載ミスに注意が必要です。誤字や記載漏れは却下の原因となるため、作成後は必ずチェックしましょう。
ミス防止のチェックポイント
- 不動産の地番・家屋番号が正しいか
- 申請人・登記義務者の氏名住所に誤りがないか
- 必要書類がすべて揃っているか
- 登録免許税の金額が合っているか
申請書は手書き・パソコンどちらも可ですが、読みやすさ・正確性を重視して作成しましょう。
オンライン申請と決済方法の全手順
最近はオンラインによる名義変更申請も増えています。「登記ねっと」を活用すれば、自宅から24時間申請が可能です。申請フォームに入力し、必要書類をPDFで添付します。登録免許税はクレジットカードやインターネットバンキングで支払い可能です。
オンライン申請の流れ
- 登記ねっとの利用者登録
- 申請書作成・書類データ添付
- 決済方法を選び、登録免許税を納付
- 法務局からの受付完了通知を確認
エラーが出た場合は、入力内容や書類フォーマットを再確認し、案内メールに従い修正しましょう。
却下・修正時の再申請対応
申請が却下された場合でも、再申請は可能です。よくある却下理由には書類の不備、不動産情報の誤記、添付漏れなどがあります。法務局からの通知内容を確認のうえ、不足書類や記載ミスを修正して再提出しましょう。
却下理由の一例と対応策
- 必要書類の未提出 → 添付書類を追加
- 記載内容の誤り → 正しい情報に修正
- 登録免許税不足 → 不足分を追納
再申請時は、修正内容を明記した「補正書」の提出も忘れずに行いましょう。正しい手順を踏むことで、名義変更を確実に完了させることができます。
専門家依頼の選び方とトラブル解決事例
司法書士・行政書士の役割と依頼タイミング
不動産名義変更では、司法書士が登記申請や相続手続きの専門家として活躍します。行政書士は主に遺産分割協議書や贈与契約書などの書類作成をサポートできますが、登記の代理申請はできません。
複雑な相続や贈与、兄弟間や複数人の共有名義変更、過去の住所変更が絡む場合は、司法書士に依頼するのが安心です。以下のタイミングで依頼を検討しましょう。
- 相続人が多い、遠方に住んでいる
- 遺産分割や意思疎通が難しいケース
- 書類収集や税金計算に不安があるとき
特に自分で手続きできる内容か専門家の判断を迷った場合は、無料相談を活用するのが有効です。
費用相場と見積もり比較のコツ
不動産名義変更の依頼費用は内容や状況で差が出ますが、一般的な相場は下記の通りです。
| 手続き内容 | 登録免許税 | 司法書士報酬相場 |
| 相続 | 固定資産評価額×0.4% | 5万~15万円 |
| 贈与・生前贈与 | 固定資産評価額×2% | 3万~8万円 |
| 売買 | 固定資産評価額×2% | 3万~5万円 |
複数の事務所から見積もりを取り、内容やサポート範囲を比較することが大切です。
見積もり時には以下の点を確認しましょう。
- 登録免許税や実費の有無、追加費用の有無
- 書類収集や郵送代行が含まれるか
- 相談対応や進捗報告の頻度
オンラインや電話で無料見積もりが可能な事務所も増えています。
実務事例:複数相続・住所変更連動成功談
【ケース1】兄弟4人の相続による名義変更
- 登記申請から完了まで約1か月
- 司法書士費用は約12万円(書類取得代・交通費込)
- 遺産分割協議と同時進行でトラブル防止に成功
【ケース2】相続と同時に住所変更が必要だった場合
- 住所変更登記と相続登記を同時に依頼し、申請の手間が大幅に軽減
- 必要書類の案内が明確で、1回の申請で完了
- 総費用は登録免許税含めて約17万円
このように複雑なケースでも専門家のサポートがあればスムーズに進みます。
トラブル事例と解決策
【トラブル1】相続人間で遺産分割協議がまとまらない
- 解決策:中立な司法書士が調整役となり、公平な協議書作成をサポート
【トラブル2】必要書類の不備や記載ミスで登記申請が却下
- 解決策:事前にチェックリストで必要書類を確認し、専門家のレビューでミスを未然に防止
【トラブル3】生前贈与で贈与税の申告漏れが発覚
- 解決策:司法書士・税理士と連携し、追加申告でペナルティ回避
問題が発生した場合も専門家の的確な対応で、速やかに解決へ導くことができます。早めの相談がトラブル防止の鍵となります。
不動産名義変更の最新制度活用と将来展望
スマート変更登記・職権登記の詳細運用
不動産名義変更では、従来の申請手続きに加えて、スマート変更登記や職権登記の新しい仕組みが注目されています。スマート変更登記は、不動産所有者が市区町村や法務局に対して簡易な申出を行うと、住民基本台帳ネットワークを通じて法務局が住所や氏名の変更を自動的に確認・反映する制度です。これにより、住民票や戸籍謄本などの書類収集が不要になるケースが増え、申請者の負担が大幅に軽減されます。
法人の名義変更では、会社法人等番号を申出ることで、法務局が商業登記簿を照会し自動的に変更を行うことが可能です。申出内容と照会フローは下記の通りです。
| 区分 | 必要な申出 | 法務局の対応 |
| 個人 | 住所・氏名の変更届出 | 住基ネット照会、自動反映 |
| 法人 | 会社法人等番号の申出 | 商業登記簿照会、自動反映 |
この運用により、名義変更の手続きがより簡便かつ迅速になっています。
施行スケジュールと経過措置完全ガイド
不動産名義変更の義務化に関する施行スケジュールは明確に定められています。施行日以降、住所や氏名(商号・本店含む)を変更した場合は、2年以内に名義変更登記を行う必要があります。これを怠ると、過料が科されるリスクがあるため注意が必要です。
施行前に既に変更があった場合でも、経過措置期間内に手続きを完了させれば罰則を回避できます。タイムラインは以下の通りです。
| 変更日 | 申請期限 | 適用内容 |
| 施行日以降 | 2年以内 | 義務化・過料対象 |
| 施行日前 | 経過措置期間内 | 経過措置適用 |
罰則回避策
- 変更が発生したらすぐに登記内容を確認する
- 申請期限をカレンダーに登録し、書類準備を早めに進める
このルールを正しく把握し、うっかり期限超過しないよう対策しましょう。
関連制度:相続登記・会社法人番号申出
最新制度では、不動産の相続登記も義務化されています。相続が発生した場合、所有権移転登記は一定期間内に行わなければならず、これに違反すると過料の対象となります。また、最近の法改正により、登記識別情報や戸籍謄本の提出要件が簡略化されるケースも増えています。
会社法人等番号の申出では、法人が本店や商号を変更した際、会社法人等番号を申請書に記載すれば、法務局が自動照会し登記変更を進めます。これにより、法人の登記手続きがより効率的になりました。
| 制度 | 義務化内容 | 期限 | 必要書類の特徴 |
| 相続登記 | 所有権移転登記の義務化 | 3年以内 | 戸籍謄本、遺産分割協議書など |
| 会社法人番号申出 | 会社法人等番号の記載 | 変更後速やかに | 商業登記簿の自動照会 |
これらの制度をうまく活用することで、手続き全体の効率化や登記情報の管理がより確実に行えるようになります。
不動産登記における将来展望とユーザーが意識すべきポイント
今後の不動産登記分野では、電子申請のさらなる拡大や人工知能を活用した管理技術の導入が見込まれています。スマート変更登記や職権による登記の普及によって、申請に必要な書類のデジタル化やオンラインでの本人確認が進み、従来よりも申請者の負担が大幅に軽減されると考えられます。
さらに、将来的にはオンライン窓口の充実やマイナンバーとの連携による本人確認手続きの自動化など、利便性の向上が期待されています。利用者は、今後の制度変更やデジタル化の取り組みに注目し、最新の申請手順や必要書類の準備に柔軟に対応できるよう、体制を整えておくことが大切です。
- 電子申請を利用した名義変更手続きの主なメリット
- 24時間いつでも申請が可能
- 書類提出の手間の削減
- 進捗管理や申請履歴の見える化
このような新しい技術やデジタルサービスを積極的に取り入れ、変化する不動産登記制度にしっかりと適応していきましょう。
会社概要
会社名・・・株式会社MINAMI
所在地・・・〒250-0874 神奈川県小田原市鴨宮343−2 A 203
電話番号・・・0465-43-9873
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ミナミノイエ
神奈川県小田原市鴨宮343−2 A 203
電話番号:0465-43-9873
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